ゴスペルコンサート
デジタル伝送を使用して多チャンネル入力を実現
埼玉県三郷市文化会館にて行われたゴスペルコンサートの模様です。ステージ両サイドにゴスペル聖歌隊、センターに生ピアノ/ドラム/ベース/エレキギターなどバンドという配置です。
クワイアーマイクは左右合計18本、さらにソロシンガー用に5本、三味線の演奏もあったため三味線用に3本、ドラムに11回線、ピアノに3回線、ベース・ギター等で4回線、さらにワイアレスマイク4本で合計48回線。このようにインプットが多いのがゴスペルのコンサートの宿命です。
この回線数の他にCDのインプットがあったり、エフェクトリターン等にもチャンネルが必要なので、実質的に60チャンネルほどを扱う必要がありました。そこで、今回は小型でかつ多チャンネル入力に対応しているデジタルミキサーをハウス・モニター共に採用しました。
モニターミキサー YAMAHA M7
今回はモニターミキサーが陰の主役を担っていました。48イン16アウトのM7でクワイアーマイク18本をモニターでミックスして、2ミックスの状態でFOHへ出力しました。FOH側ではクワイアーマイクを2回線で済ませることで入力数に余裕ができ、CDやエフェクトリターンに使用することができました。通常のモニター業務に加え、クワイアーマイクのミックス等、モニターエンジニアは縁の下の力持ちとして見えないところで活躍していました。
FOHミキサー Roland M400
FOHはRoland M400を使用。FOHとステージをRoland REACシステムで結び、REACケーブル1本で40インプットを実現。
クワイアーマイク以外のインプットに集中してミックスすることが可能。デジタルミキサーならではのSNの良さもあり、クリアなサウンドを実現しました。メインスピーカーはMayer Sound MSL-4/P650を採用。プロセッサーをステージ上に設置しミキサーの横にはCDプレーヤーのみというシンプルシステムを実現しました。